意地張りて 捨てに捨てれぬ 矛と盾
ツリィです!
「俺は絶対に正しいはずなのに、あいつは間違いだと言ってくる!これは絶対におかしい!」
などと、考えてしまうことがありませんか?
最強の矛(であるはずの自分)で貫通できない盾(相手)なんてあるはずがない
そう思い、憤りを抑えれなくなることもあるでしょう
でも大丈夫です、安心してください
あなたは間違ってなんかいません
でも、相手も間違っているわけではないのかもしれません
「なんだそれ!矛盾してるじゃないか!」
そうです、今回はそんな“矛盾”について考えていきましょう
もしかしたら『最強の矛』と『最強の盾』が共存する世界も視えてくるかもしれませんよ?
『矛盾』
理屈に合わないこと、論理的に辻褄が合わないこと
を表すこの言葉
由来は
「どんな盾でも貫く矛」と「どんな矛をも通さない盾」を売る商人に
「いや、じゃあその矛で盾をついたらどうなんの?」と突っ込みを入れるという
中国の故事からきているそうなのですが……
私は思いました
「それなら矛も楯も壊れるんじゃない?」
そうであれば
矛は最強の盾を壊した『最も貫通力のある武器』として証明されますし
楯は最強の矛を壊した『最も硬化性のある武器』として証明されるはずです
どっちも正解、どっちも価値のあるものなのです
もちろん、その商人の言うことが本当ならばという前提ですし、この『矛盾』という言葉自体を否定しているわけではありません
それに、「商人の虚言に乗せられて財を浪費しそうになっている者を救わねば!」という
正義感に満ちた客の言葉を否定するわけでもありません
しかしわたしは個人的には思うのです
『どっちも最強でいいじゃん』
たまには、そんな結論があってもいいではないですか
まあたしかに、この故事において商人は明確な悪意を持って不正な売りをしていたようですし、
客観的に見ても論理的に破綻した語りであったとは思います
ですが日常的に見受けられる『矛盾』から生じる争いは解釈の問題であることがほとんどです
よっぽどのことがない限り、どちらか一方が完全に正しい、などということはありません
争いは視点の違いから起きるものなのです
例えば、ある子供が自分の好きなヒーローの話をしているとします
「トイレットペーパー伯爵はうんち星人も綺麗に退治するから最強なんだよ!」
「ハンカチ博士はテアセ大魔王も吸収できるからこっちの方が最強だ!」
そこで互いに『最強』を主張する両者はいずれこう思います
「じゃあ、トイレットペーパー伯爵とハンカチ博士を戦わせたらどうなるんだ?」
どっちも最強のはずなのに……!
これを“矛盾”と捉え、互いに自分の正しさを証明するために相手を乏してしまう
そうして楽しかったはずの二人の談笑は、口論となってしまいます
これって悲しいですよね
でもこういった事象はわたしたちの日常生活やSNSなどで頻繁に見られることではないでしょうか
「矛盾」には、『武器を取って戦う』という意味も含まれているそうで。
“否定”は争いを生み、“争い”は“悲しみ”を生みます。
その負の連鎖を断ち切ることができるのは、人々の慈愛と他者への肯定だけです
「対固体においてはトイレットペーパー伯爵が最強」
「対液体においてはハンカチ博士が最強」
「二人が戦えば、それは勝負なんだから勝つこともあれば負けることもある」
ゆえに、≪どっちも最強≫と。
誰かと争いが起こりそうになったときは、一度相手の視点に立って考えてみて、自分の意見を押し通すのではなく相手の意見も踏まえた上で互いに納得のいく答えを出す
そうやって物事を考えれば、世界はもっと優しくて楽しいものになるはずです
“矛と盾を探す夢の旅”
この世には白黒をつけないといけないことや結論を明確にしないといけないことはたくさんあります
しかし、それで本当に全てが解決するわけではありません。
ときには灰色を許すことも、曖昧にお茶を濁すことも必要ではないでしょうか
それが“矛盾”蔓延るこの世界で幸せに生きていくための方法なのだと、わたしは思います。
人を許すには広い視野が要ります
人を受け入れるには多くの価値観が要ります
幸い、この≪ドリームバード≫には様々な視野と価値観を持ったメンバーがそれぞれ、各々の世界を記事で表現しています
あなたも一度、このサイトで色々な世界を渡り歩いてみてください
きっと、生きるのがもっと楽しくなるはずです
つらい現実とつまらない退屈に打ち勝つための矛と盾を、ともに拾いにいきましょう
この、夢を運ぶ鳥に乗って。
ではまた夢鳥で会いましょう!
PS.ちなみにトイレットペーパー伯爵とハンカチ博士は親友同士なのでたぶん喧嘩しないってDr.ゾウキンが言ってました。
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