いなり寿司
油揚げのみりんの甘みがじゅわっと口の中に広がり、中に入った酢飯が、ほろほろところがる、私の大好きないなり寿司。
親しみを込めて、おいなりさん。
実は、この油揚げぼ甘みと酢飯の組み合わせが、小さいころは嫌いだったのですが、
ある日、お姉ちゃんが作ってくれたいなり寿司を一口、食べてみると、
それが、もう、とっても、美味しかった、思い出のいなり寿司。
このいなり寿司にも、もちろん、誕生の物語があります。
いなり寿司のはじまりは、約200年前、天保頃です。
発祥地は、残念ながら定かではありません。
けれど、明らかなのはひとつ、神聖な食べ物であるということです。
いなり寿司は、稲荷神へ捧げるお供え物に由来します。
稲荷神とは農耕を司る神のことで、その神をまつっているのが稲荷神社。
おにぎりと同じように親しみのあるいなり寿司ですが、
とっても、神聖なものなのですね。
このいなり寿司、油揚げと酢飯にも、ちゃんと意味があるのです。
まず油揚げ。稲荷神の象徴である、きつねの好物とされること。
そして酢飯は、先にお話しした、農耕を司る神とのことで、お米。
感謝を込めた、素敵なご飯なんです。
そのいなり寿司には、東日本と西日本とに特徴があります。
東日本では、感謝の意を込めて、お米、つまり、俵型に。
西日本では、遊び心も込めて、きつねの耳を真似て、三角に。
そんないなり寿司が美味しいお店は、日本の中に沢山あります。
だからこそ、今回は、美味しい食べ方を一つ。
それは、出来上がったいなり寿司を、フライパンで焼いて、しっかりこげめをつけて食べること。
甘みが少しまして、少しほくほく。温まった酢飯は格別。
想像してみると、お腹がすいてくるでしょう?
スーパーのいなり寿司でも、とっても美味しくなるんです。
是非、今日のご飯の一品に、◎
それでは、また
see u next time*
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